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新品 :1703070520964629 中古 :17030705209646291 |
メーカー | 赤ワイン | 発売日 | 2025-05-10 | 定価 | 27,027円 | ||
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原型 | 赤ワイン | ||||||||
カテゴリ |
Henri Boillot / アンリ・ボワイヨ 厳しい手積み作業によって生れる秀逸品 理想を求め、完璧さを追求する ヴォルネーで最も古い家柄の1つで、ドメーヌの設立は1890年、現当主のアンリ・ボワイヨ氏の祖父が設立したドメーヌです。自社畑から造られるワイン(ドメーヌ ジャン ボワイヨ)と買いブドウから造られるワイン(メゾン アンリ ボワイヨ)があります。 現在、ロバート・パーカーのバイヤーズガイドにて、赤(ジャン ボワイヨ)★★★★★ & 白(アンリ ボワイヨ)★★★★★5つ星(最高:OUTSTANDING)の評価を受けています。 妥協を許さない完璧主義者。すでにいいワインを造るための「方程式」を習得し、徹底的に突き詰めている。アンリ・ボワイヨはそういうステージに達している生産者だ。 ワインに「方程式」とは味気なくて恐縮だが、残念ながら解けていない造り手も多いのが実情だ。納得のいかないブドウは捨てること。最適なタイミングで収穫し、その後は余計な手を加えないこと。わかっていても最後に大きな差が出るのは、テロワールの良し悪しは別とすると、その徹底度合いに因るところが大きいのではないか。 難しいヴィンテージの翌年春に訪れたときのアンリの表情は充実している。そして自慢話が延々と続く。病気が広まった年は選果をピンセットで行ったこと、暑い年ならキレイな酸とミネラルを残す為に誰よりも先にシャルドネを収穫したこと。逆にグレートヴィンテージと呼ばれる年の彼は手厳しく、話題は矛となって市場や顧客に向く。たとえば赤の2009年がグレートヴィンテージだと話題になったとき、アメリカの顧客が08年よりも先に予約を申し出た。彼はそれに腹を立て取引を停止してしまった。「ピノ・ノワールの真の魅力はギリギリの気候条件の中で見せる繊細さやエレガンスだ」と断言する彼には、07年や08年に目もくれずに「グレート」ばかりを追い求める姿が我慢ならなかったのだろう。 名声を手にして以降も、彼の挑戦はとどまるところを知らない。格下げした村名ワインだけを使って「最高のブルゴーニュ ルージュ」を造る。「シャンパーニュに匹敵するクレマン ド ブルゴーニュ」を造るために最適のシャルドネを捜し歩き、ノンドザージュでクレマンを造る。どちらも大赤字らしいが、ブルゴーニュの「基準」を上げるために、可能性に挑戦するために続けている。 クセの強い男だが、そのワインには只々脱帽なのである。 ![]() |
複雑で力強いアタック。顕著ながら繊細なタンニン、熟した酸、美しいフィニッシュ。非常に長い余韻が楽しめます。長熟が楽しみな逸品。
ボワイヨ家はヴォルネーで最も古い家系の1つでドメーヌ設立は1885年。現当主のアンリと息子のギヨームがドメーヌを担っています。完璧主義者で知られ、ピュリニーとヴォルネーを中心に約16haの畑を所有しています。アンリ・ボワイヨは、妥協を許さない完璧主義者。すでにいいワインを造るための「方程式」を習得し、徹底的に突き詰めている。アンリ・ボワイヨはそういうステージに達している生産者だ。
1996年にネゴシアンものを造るメゾン・アンリ・ボワイヨを設立。プルミエ・クリュやグラン・クリュはテロワールを表現するために、各畑1生産者だけからブドウもしくは果汁の状態で購入しています。
「エシェゾー グラン・クリュ」は、ボワイヨが信頼をおき、栽培についても細かく指導する契約農家から購入したブドウで造られる、比類なきグランクリュ。発酵と熟成を同じ樽で行うヴィニフィカシオン アンテグラルを実施。
赤い果実にスミレやスパイスのニュアンス。複雑で力強いアタック。顕著ながら繊細なタンニン。熟した酸、塩味を感じる美しいフィニッシュ。非常に長い余韻が楽しめます。長熟が楽しみなワイン。
■テクニカル情報■
赤は100%除梗され、ステンレス製53hlの開放槽にて約12日間低温マセラシオンを行い、温度管理しながら約15日間アルコール発酵。ピジャージュ、ルモンタージュを実施。発酵後に5日間マセラシオンを行う。熟成は228リットルの樽(新樽比率40~70%程度)で15~18ヶ月間行う。発酵時に使用しているのは野生酵母のみ。
■ヴィニフィカシオンアンテグラル■
2016年より赤の一部のキュヴェで始めたのが、発酵から熟成まで樽(新樽100%)で行うヴィニフィカシオンアンテグラル。2018VINからはブルゴーニュとヴォルネー村名を除く赤のすべてのプルミエクリュとグランクリュで実施した。発酵は通常(2~3週間)よりも長く、約1ヶ月。ピジャージュやルモンタージュを行わないが、代わりに1日に2~3回樽を回転させる。発酵後、樽から出し圧搾、また同じ樽に戻し熟成させる。このために、発酵後に全ての粕を取り出せるように樽会社と蓋のところに十分に大きい扉が付いた特別な樽を開発。非常に手間も時間もかかるが、新樽の中で発酵が起きることによって、新樽の派手なニュアンスが無く、まるみがあり、馴染んだ味わいの艶やかなワインになるという。
DOMAINE HENRI BOILLOT ECHEZEAUX GRAND CRU
アンリ・ボワイヨ エシェゾー グラン・クリュ
生産地:フランス ブルゴーニュ コート・ド・ニュイ ヴォーヌ・ロマネ
原産地呼称:AOC. ECHEZEAUX
ぶどう品種:ピノ・ノワール 100%
味わい:赤ワイン 辛口 ミディアムボディ
ワインアドヴォケイト:93 ポイント
Reviewed by William Kelley Issue Date 10th Jan 2020 Source January 2020 Week 2, The Wine Advocate Drink Date 2025 - 2045
The 2018 Echezeaux Grand Cru wafts from the glass with an exotic bouquet of cassis and cherries complemented by nuances of incense, burning embers, dark chocolate and rich loamy soil. On the palate, it's medium to full-bodied, rich and enveloping, with fine concentration, ripe acids and a long, elegantly vanillin-inflected finish. This is a relatively new bottling for Boillot that debuted in the 2017 vintage.
■2018ヴィンテージ情報■
【気候】
●近年同様だが、ブルゴーニュの冬は温暖になっている。12月は穏やかで雨が多かった。3月はいつものように温かく、土壌を乾燥させ、ブドウ樹を目覚まさせた。
●4月は暑く、乾燥し、発芽はすさまじい勢いで進んていった。過去2年続いた霜の被害はなく、ほっとさせた。
●5月は温暖で、わずかな雨もあり、植物の成長を促進させた。
●6月はとても暑く、乾燥していた。開花は問題なく、早く進んでいった。続く7月と8月は酷暑だった。
●温暖で乾燥した素晴らしい気候のもと、収穫は8月28日に始まった。温暖化が始まってから最も早熟である村の1つであるヴォルネーの赤から収穫を始めた。その後、白の収穫をムルソーで行い、続いてピュリニー・モンラッシェ、コルトン、ポマールで行った。数日後に、コートドニュイのグランクリュの収穫を行った。
【白ワイン】
●2009年、もしくは1999年を思わせる。とてもフレッシュ感があり、メインとなるアロマは白い花、白い桃、レモン、黄色いグレープフルーツ。とてもエネルギッシュでピュアなミネラルを思わせる風味である。
●直近の16年、17年と比べてもより早くから楽しめるワイン。村名で5年、プルミエクリュやグランクリュで10年ほどで飲み頃を迎えるだろう。
【赤ワイン】
●香りが複雑で、カシスや熟したサクランボ、スパイス、黒コショウ、タバコなどが香る。
●色はやや黒みを帯びた濃い赤。
●このヴィンテージで特によくできた赤はヴォルネーの村名で緻密さとピュアさを兼ね備えている。エレガントで繊細であり、細かくシルキーなタンニンといったピノ・ノワールの素晴らしさを兼ね備えた、ときめくようなワインだ。
このコメントを書いている今は、2019年の収穫が終わり、醸造が終わろうとしているところであるが、2019年はとてもよい品質のヴィンテージだあることが言えるだろう。そして悪いニュースとしては収量が少なく、例年の50%ほどしかないことだ。だからこの2018年を楽しんで!